Linux版squeakvmの作成

これはSmalltalk Advent Calendar 2017の記事です。穴が空きそうだったので、あわてて作りました。

Ubuntu Linuxなどでパッケージ配布されているScratchのVMでは、ScratchSourceCodeのイメージで起動することができません。(真っ白な画面が表示されてフリーズします)
ScratchのVMは実際にはSqueak SmalltalkのVMですが、どうやらバージョン4系のVMはどれもScratchSourceCodeのイメージで起動できないようです。
そこでSqueak-3.9-8のVMをビルドして使うことにします。32bit版を作るため、普段使っている64bit版のUbuntuではなく、32bit版のUbuntuでビルドします。私はVirtualBox上のlinuxBeanを使ってビルドしました。

64bit版のUbuntuでもビルド可能ですが、i386パッケージを大量にインストールする必要があるので、あえて32bit版をインストールしてビルドしました。

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レイアウト変更後の枠表示を調整する

概要

  • 画面レイアウトを変更する」でScratch 2.0風の画面レイアウトに変えましたが、無理矢理位置を変えただけなので不自然なところがいくつもあります。
  • ImageFrameMorphについて」の情報を活用し、できるだけ不自然さをなくすように変更します。

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Scratch 1.4の改造に関する情報源

予想より早く見つかってしまったので、もう少し後で載せようと思っていた情報を掲載します。
Smalltalkで実装されたScratchが改造できるということは早くからScratcherに知られて(発見されて)いました。日本でも阿部先生を始めとして多くの先達が改造を試みたり、改造に関する情報を公開されてきました。
http://swikis.ddo.jp/WorldStethoscope/16
最も早くからそれらの情報についてまとめられていたのはこのページでしょう。多くのサンプルが示されていますので、改造を試みようと考えている人は必ず見ておくべきページだと思います。
阿部先生のサイトから多くを学びましたし、Smalltalk勉強会における先生ご自身によるmod実演も拝見しましたので、多くの影響を受けています。このサイトの情報も陰に陽にそういった経験から得ていることを述べておきます。
他にも改造の方法について公開されている方がたくさんいらっしゃいますので、追って情報を追記していく予定です。
 

デフォルトスプライトの変更方法

概要

  • デフォルトスプライトの表示について」で触れたように、適当な画像ファイルの名前をdefaultに変更すれば、起動時に表示されるスプライトを変えることができます。
  • この記事では、ファイルを使わずに内部データを差し替えることで表示されるスプライトを変更する方法について説明します。

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開発(改造)に用いるツール

Smalltalkは単なるプログラミング言語ではなく、クラスライブラリやさまざまなツールを含んだプログラミング環境です。Scratchの改造においても、そういったツールを駆使して作業を行います。
この記事では、Smalltalkにおける開発(改造)で頻繁に用いるツールについて簡単に紹介します。それぞれのツールについては、別の記事において詳しく説明します。
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