Ubuntu 64bit環境で32bit版のscratch(squeak) vmを使う

Ubuntu 64bit環境でインストールできる scratch vm で Scratch Source Code Licenced な Scratch 1.4 のイメージを開こうとすると、しばらくフリーズしたあとに core dumped で終了してしまいます。

これは scratch vm のベースとなっている squeak vm のバージョンが 4.10 となっているからのようです。Scratch Source Code Licenced なイメージを開くには 3.9.8 のバージョンでなければ駄目なようで、このブログでも VM の作り方を説明しました。

Ubuntu 環境をクリーンインストールしたりすると、ビルドしたファイルをバックアップしていても関連するライブラリを再インストールしなければなりません。この手順を控えず、何度もやりなおしていたので、記事としてまとめておきます。

“Ubuntu 64bit環境で32bit版のscratch(squeak) vmを使う” の続きを読む

Linux版のsqueakvmを作成するDockerfileを公開しました

世界中で使っている人がいるかどうかわからない、ubuntu Linux用の32bit版squeakvmとScratch Pluginをビルドする Dockerfile を公開しました。
https://github.com/EiichiroIto/docker-scratchvm386
build.sh でdockerイメージを作り、run.sh でdockerコンテナを作ってカレントディレクトリに scratchvm396.tgz ファイルを生成します。
以前の記事のパッチ適用済みです。
はじめてDockerfile作ったのでうまくいってるかわかりません。
ubuntu 18.04などでこのVMを実行させるには共有ライブラリが必要です。
64bit版のときは、

sudo apt install libasound2:i386 libpango1.0:i386 libcairo2:i386 libxt:i386 libv4l:i386

のようなことをやっておく必要があります。
 

Squelch: a porting of “Based on Scratch” to Pharo4.0

これはSmalltalk Advent Calendar 2017の記事です。

Pharo上でScratch 1.4(Based on Scratch)を動かしてみた。
Scratch 1.4(Based on Scratch)を素のままで使うと、元のSmalltalkシステムが古いのでいろいろと新しいチャレンジがしにくい。最近のSmalltalk実装であるPharoには、Based on Scratchから派生した Phratch があるが、かなりの修正が加えられている。
そこで、できるだけ元の雰囲気を活かしながら Pharo に移植してみた。1年ほど前から取り掛かってしばらく放ったらかしだったのだけど、Pharo のバージョンも進んでいくのでとりあえずの版を公開してみた。
https://github.com/EiichiroIto/Squelch
Morphic の仕組みも微妙に違っているのでうまく動かないところがあるが、少しずつ新しい Pharo にも対応させていきたい。

Linux版squeakvmの作成

これはSmalltalk Advent Calendar 2017の記事です。穴が空きそうだったので、あわてて作りました。

Ubuntu Linuxなどでパッケージ配布されているScratchのVMでは、ScratchSourceCodeのイメージで起動することができません。(真っ白な画面が表示されてフリーズします)
ScratchのVMは実際にはSqueak SmalltalkのVMですが、どうやらバージョン4系のVMはどれもScratchSourceCodeのイメージで起動できないようです。
そこでSqueak-3.9-8のVMをビルドして使うことにします。32bit版を作るため、普段使っている64bit版のUbuntuではなく、32bit版のUbuntuでビルドします。私はVirtualBox上のlinuxBeanを使ってビルドしました。

64bit版のUbuntuでもビルド可能ですが、i386パッケージを大量にインストールする必要があるので、あえて32bit版をインストールしてビルドしました。

“Linux版squeakvmの作成” の続きを読む

Scratch Source Code Licensed Codeのダウンロードとインストール

概要

  • Scratch Source Code Licensed Code(SSCLCと略)のダウンロードおよびインストール方法について説明します。
  • 各OS用のScratch 1.4システムをインストールした後で、SSCLCの配布ファイルを配置します。

“Scratch Source Code Licensed Codeのダウンロードとインストール” の続きを読む

Morph(モーフ)について

概要

  • Smalltalkの画面に表示されるものは、モーフとよばれるオブジェクトです。
  • モーフは、他のモーフを内側に取り込むことができます。取り込まれたモーフをサブモーフと呼びます。
  • スクラッチの画面は、様々なモーフがくみ合わさってできています。

“Morph(モーフ)について” の続きを読む

Halo(ハロ)の使い方

概要

  • スクラッチの画面を右クリックすると、画面を取り囲むように8つの丸いアイコンが表示されます。これをハロ(Halo)といい、様々な機能を持っています。
  • この記事ではインスペクタの出し方、終了のさせ方、サイズの変え方について説明します。

“Halo(ハロ)の使い方” の続きを読む